こんにちは !
現役、ソフトウェアエンジニアのコアラです。
最近は、プログラミングスクールの増加などで、ITエンジニアになる人が増えています。
ITエンジニア業界は万年人手不足、成り手が多いと私も嬉しいです。
しかしながら、「これからITエンジニアになる!」と言う方は、お金やリターンを冷静に考えていますでしょうか?
最近はプログラミングスクールがあるとはいえ、ITエンジニアになるのはやはり大変。
どうせなら、労力に見合ったリターンが欲しいですよね。
そこで本記事では、大学院で電気工学を学んだ現役ソフトウェアエンジニアのコアラが、
- ITエンジニアのなり方 プログラミングスクールの費用
- 未経験ならプログラミングスクールは必須
- ITエンジニアの年収とリターン
- ITエンジニアのメリット
- ITエンジニアのデメリット
について、実体験を踏まえて解説します。
筆者来歴
エンジニアについて解説する前に、私がエンジニアになった経緯をお話しましょう。
私は経歴は下記のようになっています。
- 大学で電気電子工学を専攻
- 研修室でデータ解析をする中、Pythonに出会いプログラミングを始める
- 大学院含めて3年間。プログラミングに打ち込む
- 現在の会社にソフトウェアエンジニアとして就職
- 現在、エンジニア歴 4年目
個人的には王道ルートを通ってエンジニアになったと思ってます。
そんな、王道エンジニアの私がITエンジニアについて解説していきます。
ITエンジニアのなり方 ~プログラミングスクールについて~
手取り早くITエンジニアになるにはやはり「プログラミングスクール」が一番の近道でしょう。
しかし、プログラミングスクールがおすすめと言われても、
- 費用に対してリターンはあるの?
- スクールに通うのは必須なの?
と思っている人も多いと思います。
その点、実際どうなのか、解説していきます。
プログラミングスクールの費用について
筆者的にプログラミングスクールの費用は、
「エンジニアとして就職に成功すれば余裕で返せる」
と考えています。
実際プログラミングスクールの料金相場は約30万円ぐらいであると言われています。
(こちらのサイトが詳しく料金相場について述べているのでご参照ください。)
後述でも述べますが、20代のITエンジニアの平均年収は400万程度と言われているので、ITエンジニアとして就職してから3ヶ月程度で元は取れると言えるでしょう。
したがって、プログラミングスクールに通うことはコスパの良いITエンジニアへのなり方であると言えます。

私も初任給は20万円くらいでした。
また、大学に行ったらその10倍くらいかかるのでスクールのコスパはいいですね。
プログラミングスクールは必須か?
筆者的には「プログラミングスクールは必須である」と考えています。
なぜなら、スクールに通わなかった場合は、
- 選択するプログラミング言語を間違える可能性がある
- 独学だと時間がかかりすぎる
- モチベーションがおそらくできない
と言うリスクがあるからです。
特に「選択するプログラミング言語を間違える可能性がある」が一番のリスクです。
現役エンジニアとして言わせてもらうと、自分のなりたいキャリアに適した言語選択ができないと100%失敗します。
例えばweb系エンジニアになりたいのに”C言語”を選択したら、生きている間にはweb系エンジニアになるのは不可能だと思ってください。
web系エンジニアになりたいのに”C言語”を選択すると言うのは、料理人になりたい人が包丁作りから始めるぐらい方向性のずれた選択肢です。
とはいえ、未経験の方が理想のキャリアに適したプログラミング言語は選ぶのは難しいですよね。
そのため、その点を踏まえてフォローをしてくれるプログラミングスクールの通うのが適切だと筆者は考えています。

私も学んだけど使わなかった言語が3つくらいあります。
もっと、業務に使う言語を学べばよかった。
(補足)筆者はプログラミングスクールに行ったのか?
「プログラミングスクールが必要だと言うけど筆者は行ってたの?」
と思われる方もいると思います。
結論言うと、筆者はプログラミングスクールに行っていません。
では、なぜITエンジニアになれたかと言うと、学歴と新卒カードを使ったからと言う他ないでしょう。
正直、業界に入った今なら分かりますが、IT業界は基本的に未経験者を採用しません。
なぜなら、IT業界の求人は、
- 開発でC言語が必要だから、C言語使える人を採用する
- デザインに注力したいから、デザイナーを採用する
と言ったように徹底的にできることベースになっています。
そのため、何もできない人を雇って育成などはしないのです。
(残酷ですが現実です。)
唯一の例外があるとすれば、それは新卒です。
新卒に限って言えば、ズブの素人でも雇って育ててくれますが、それ以外は基本的に自分のできることをアピールしないと雇ってくれません。
したがって、自分のできることを増やしてくれるプログラミングスクールは、エンジニアを志すなら最有力の選択肢の一つであると言えるでしょう。

スクールは意味ないと言う人もいますが、私はそうは思いません。
正直、プログラミングはモチベーション管理が一番難しい。
その点をケアしてもらえるメリットは大きいと思います。
ITエンジニアの年収
続いて、ITエンジニアの年収についてです。
どうせ苦労してなるなら、それなりの年収は欲しいですよね。
では、ITエンジニアの年収はどの程度なのか解説していきます。
年代別の給与テーブル
エンジニアの年収について一言で言うと、
「めちゃくちゃ高収入ではないけど、それなりの水準(500万くらい)で落ち着いている」
と言う感じになっています。
実際、経済産業省が出している「日本のIT人材の動向レポート」によると、
- 20代で400万円
- 30代で526万円
- 40代で646万円
- 50代で754万円
といった給与テーブルであるようです。
(私の勤めている企業も体感それぐらいかちょっと高いかぐらいですね。)
正直、そこまで高給取りではないので、自分の中で納得のいく年収がであるかどうかは考えたほうが良いでしょう。
また、現役のエンジニア的には、上記以上の年収が欲しいのならエンジニア以外の仕事の方が良いと考えています。

筆者の体感的にも上の年収くらいかなと言った感じです。
AIエンジニアは年収3000万円!! の現実
最近、NECや富士通などの大手が新卒のAIエンジニアに1000万円代の給与を提示して話題になっていましたね。
しかしながら、あれはエンジニアではなく「研究職」の話なので誤解がないようしましょう。
正直に言うと研究職になれるのは大学や企業で研究実績を出している人だけです。
新規にエンジニアになる方には現実的なキャリアではないと思います。

研究職は超絶エリートばかりです。
そもそも勝負すらできません….
エンジニアの給与は青天井にならない?
正直に言うと、エンジニアの給料は基本的に青天井にはなりません。
なぜなら、「高いエンジニアが作ったものは、高くて売れない」と言う現実があるからです。
ものを作る限りは、企業は必ず「価格競争」をしないといけません。
価格競争は市場シェア獲得にとって重要な要素だからです。
また、IT業界では「商品の値段=働いている人の値段の総和」なので、商品価格を抑えると必然的にエンジニアの給料はある程度で頭打ちになってしまいます。
しかし、価格競争し参入企業が増え、エンジニアの雇用環境は安定するので悪いことばかりではありません。

エンジニアは想像よりも数倍お金にシビアです。
1日単位で使った金額を算出することもざらなのです。
エンジニアにあるメリット/デメリット
前述のように、お金の面で見ればそこそこ報われそうなITエンジニア。
それでは、お金以外のメリット/デメリットはあるのでしょうか。
下記で、ITエンジニアのメリット/デメリットについて解説します。
メリット1:スキルが身につく
ITエンジニアはとにかくスキルが身につきます。
これは言うまでもない最大のメリットですね。
実際は入る会社によっては、スキルが身に付かない業務をすることもあります。
しかしながら、ITエンジニアは転職がしやすいので、そういった業務の場合は身軽に転職して次々とスキルを身につけることができます。

転職サイトに登録した時の求人数には驚きます。
100%仕事があることを保証します。
メリット2:人間関係が煩わしくない
私の職場もそうですが、エンジニアは一人で黙々と作業し、会議以外では人と喋りません。
(※会議ではしっかり喋ります。)
また、他人の私生活に深く干渉しない人が多いです。
そのため、職場の飲み会などの回数は比較的に少ないです。
もちろん職場によりますが、プライベートと仕事をしっかり分けたい人には魅力的だと思います。

「人と話すより、googleと話した方が役立つ」。
私が配属され間も無い頃、ベテランエンジニアから言われた言葉です。
実際、真実でした。
メリット3:在宅ワークしやすい
ITエンジニアは職業柄、ITに強いです。
ITに疎いおじさんが在宅ワークの普及を遅らせるなんてことはまずありません。
みんな、嬉々として在宅ワークをします。
「在宅ワークをしたい!」と言う方には魅力的な職業であると言えます。
また、在宅ワークがしやすいので、子供がいる方、親の介護が必要な方には比較的に優しい職業であると言えます。

在宅ワークサービス開発のために社員を実験的に在宅ワークさせる会社もあります。
デメリット1:意外と深夜勤務が多い
ITエンジニアになる1つ目のデメリットは、深夜勤務が多いと言うことです。
なぜなら、いいサービスの提供ためには、深夜のメンテナンスは欠かせないからです。
皆さんもアプリやサービスを使っているときに、
「〇〇日の深夜2:00から定期メンテナンスを実施します。ご迷惑をお掛けし申し訳ございません」
と言う通知が来たことはないでしょうか?
あの通知の裏で、ITエンジニア達は寝ずに働いています。
ITエンジニアになれば、あなたも深夜に働く可能性は高いですよ。

ぶっちゃけ、良いサービスを提供している会社ほど、深夜メンテナンスを高頻度でやってます。
デメリット2:一生勉強しないといけない
冗談抜きでITエンジニアは一生勉強しないといけません。
特にプログラミングまで担当するエンジニアは仕事でもプライベートでも勉強している人が多いです。
理由は単純で、そうしないと仕事についていけないからです。
中にはマネジメントを仕事にするエンジニアもいますが、そう言うエンジニア達も自身の担当するサービスを理解するための勉強は必須です。また、プロジェクト管理技法などのマネジメントの勉強もしないといけません。
このように、どう転んでもエンジニアには一生勉強がついて回ります。

かく言う私はマネジメント系エンジニアです。
マネジメントにも実は国家資格があり奥深い分野です。
意外と面白いですよ。
デメリット3:ぶっちゃけ田舎には仕事がない
ITエンジニアの求人は東京に一極集中しており、田舎だとそれほど引く手あまたと言うわけではありません。
また、田舎でITエンジニアとして就職しても、顧客の要望により東京に呼び出されることも….
意外とどこでも働けると言うわけではないですね。

面白い案件ほど、東京・関西に集まります。
やりがい重視の人は東京・関西での就職を考えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
正直、ITエンジニアはそこまで高給取りではありません。
しかし、スキルがついて転職に有利だったり、在宅ワークしやすかったりと魅力が満載です。
一生勉強というデメリットもありますが、それはどんな職業も同じ。
そう思えば、ITエンジニアはたくさんのメリットがある仕事であると言えます。
本記事を通して、ITエンジニアになろうとしている方の背中を少しでも押せたら幸いです。

ITエンジニアは人手不足。どんな方でも歓迎です。
以上、コアラでした。
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