こんにちは! コアラです。
本日は、米国のDX企業の筆頭とも言われる
「C3 AI(AI)」
について大学院で電気工学を学んだ現役ソフトウェアエンジニアのコアラが3分で解説します。
本記事を読むことで、「C3 AI」の
- 企業概要
- 事業内容
- 株価
- 決算
- 投資判断
について知ることができます。
一緒に、C3 AI(AI)について学びましょう!
※本記事は特定の投資商品の売買の推奨等を目的としたものではありません。
※投資は自己責任でお願いします。
※2022年3月更新記事です。ご留意下さい。
企業概要
まずは、C3 AIの企業概要についてです。
C3 AI公式サイトによると下記のようになっています。
(後で要約するので読まなくてもOKです。)
「C3 AIは、デジタルトランスフォーメーションを加速するための大手エンタープライズAIソフトウェアプロバイダーです。実績のあるC3AIアプリケーションプラットフォームは、代替アプローチよりも効率的かつ費用効果の高い方法でエンタープライズ規模のAIアプリケーションを構築するための包括的なサービスを提供します。C3 AIアプリケーションプラットフォームは、信頼性、不正検出、センサーネットワークの健全性、供給ネットワークの最適化、エネルギー管理、マネーロンダリング防止、および顧客エンゲージメントのための、事前に構築された構成可能な高価値のAIアプリケーションにより、あらゆる業界のバリューチェーンをサポートします。」
要約するとAIアプリケーションそのものだけでなく、AI作成キットも提供している会社ということですね。
このように、AI作成キットまで提供している会社は中々ないため、C3 AIはこの点で他のAI銘柄と差別化ができていると言えます。
C3 AIは今後のAI活用やDXに大きな貢献が期待できる銘柄と言えるかもしれません。
AI活用はどの企業にとっても最重要課題ですが、エンジニアから見てもAIアプリケーションの作成は難しいです。しかしながら、何としてもAIアプリケーションを作りたい企業は多く存在します。C3 AIはAIアプリケーション作成キットは、そんな企業にはどストライクな商品であると言えます。
事業内容
次にC3 AIの事業内容を見て行きましょう。
C3 AIの事業はシンプルで、概要で述べた「AIアプリケーション/作成キット」を3年契約のサブスクリプション形式で提供しています。
そのC3 AIの商品には下記の5つがあります。
(名前が難しくイメージしづらいですね。)
- AIアプリケーションプラットフォーム
- AIアプリケーション
- AIデータビジョン
- AI CRM(顧客管理とマネジメント)
- AI Ex Machina
そして、これらを使うことで、
- AIアプリケーションの開発・作成
- 企業の在庫・資産管理の効率化
- 企業の持つビッグデータの統合・解析
- 顧客の購買データを用いた顧客管理と販売促進
- 市民向けのAI活用の推進(市民データサイエンティストの育成)
など様々なことができるようになります。
このように、C3 AIは企業向けから個人向けまで、実に幅広くAI商品を取り揃えています。
近年、流行りのAI銘柄の中でも、ここまで多岐にわたる商品を提供している企業はC3 AIくらいなものでしょう。
この品揃えの良さが当社の強みですね。
実際、この品揃えの良さもあってか、顧客数は既に100社を超えており、顧客基盤も盤石です。
また、その顧客も
- 米国国防省
- 石油大手のロイヤルダッチシェル(昭和シェル石油)
- baker hughes(世界最大の油田サービス会社)
などの大口が揃っています。
以上を鑑みると、盤石な顧客基盤と商品を持つ優良なAI銘柄であると言えるでしょう。
株価と決算
さて、そんなC3 AIの株価と決算がどうなっているか見てみましょう。
株価
まずは、C3 AIの株価です。
下の週足チャート見ると、残念ながらC3 AIの株価は冴えていないことが分かります。
上場来の水準を優に割り込み、下落トレンドを形成しています。
余程の長期投資狙いでないと、手を出すのは厳しいのではないでしょうか。
決算
続いて、C3 AIの売上とEPSを見てみましょう。
基本的には売上、EPS共に市場の予想を上回ることが多く、決算をクリアする力がある銘柄と言えます。
また、EPSは年初からマイナスですが、近々プラスに反転しそうな気配もあります。
もし、EPSがプラスに転じた場合は大きな株価上昇が見込めるため、注視して行きたい銘柄です。
日付 | 2021/5/11 | 2021/8/12 | 2021/11/9 | 2022/2/17 |
EPS(予想) | -0.25 | -0.28 | -0.29 | -0.26 |
EPS(実際) (予想の何%か) | –0.24 (+4.42%) | –0.22 (+21.24%) | –0.23 (+0%) | -0.07 (+73.50%) |
売上(予想) | 50.601M | 51.27M | 56.953M | 67.158M |
売上(実際) | 52.284M (+3.33%) | 52.406M (+2.22%) | 58.263M (+2.30%) | 69.773M (+3.89%) |
今後と投資判断
「C3 AI」の投資判断ですが、私は「要検討」と判断しています。
判断の理由としては、
- 商品が多岐にわたり、多方面の顧客に対応できる
- 上場してから一度も決算をミスしていない
- EPSがプラスに転じそうである
の3つが挙げられます。
この理由の中でも、やはり特筆すべきは「EPSがプラスに転じそうである」点だと考えています。
そもそも、C3 AIの事業自体が参入障壁が高く、市場が独占できる可能性も高いと言えます。
また、EPSがプラスに転じ利益が株価に乗るようになれば、安定した顧客基盤と商品力で確実な株価成長が期待できる企業であると考えられます。
しかしながら、株価は強力な下落トレンドであるため、EPSがプラスに反転した後、チャートが上昇トレンドを形成してから投資して行きたいと思っています。
(補足)類似企業 パランティアテクノロジーズ(PLTR)について
C3 AIの競合としてパランティアテクノロジーズ(PLTR)があります。
パランティアテクノロジーズはAIを用いたデータ解析プラットフォームを提供しており、C3 AIと同じくAI銘柄として注目されています。
パランティアテクノロジーズについては、下記記事で解説しています。ぜひ、ご一読ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
AI銘柄の筆頭とも言える「C3 AI」は、素晴らしい商品力と顧客基盤を併せ持ち今後の成長が期待できる銘柄であると言えるでしょう。
しかしながら、まだチャートは下落トレンドを形成しています。
そのため、好決算を出すかしっかりと観察し、上昇トレンドに転じてから投資のチャンスを伺って行きたいですね。
本記事が皆さんの投資判断のお役に立てれば幸いです。

C3 AIは総じて良い企業であると言える。
今後の動向に注目したい。
以上、コアラでした。
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