皆さんは金に投資したことがありますか?
実はポートフォリオの中で重要な役割を果たす”金”。
本記事ではそんなおすすめの金投資方法とメリット・デメリット、リスクについて解説します。
本記事を読んで金に投資してみましょう。
※本記事は特定の投資商品の売買の推奨等を目的としたものではありません。
※投資は自己責任でお願いします。
金に投資をするメリット
金に投資するメリットそれは、
「有事(金融危機・戦争)の際のリスクヘッジ」
に他なりません。
一般的に有事の際には株価は大暴落します。
下に示すコロナショックのSP500指数のチャート(オレンジ線)見て下さい。
コロナショックが始まってからSP500は”マイナス20%以上”も暴落しています。
対して、金価格(水色線)はコロナショックでの価格下落が緩やかで、SP500がコロナ前の水準に戻るまでに実に17%も上昇を見せています。
さらにその後に37%の大暴騰を見せています!!

このように金は有事の際に価格が上昇し、ポートフォリを全体の下落を相殺(軽減)する効果があるのです。
これが金投資最大のメリットと言えるでしょう。

有事の際に金は暴騰。
ポートフォリオ全体を下落から守ってくれる。
金に投資する方法
金に投資する方法は大きく分けて、
- 現物
- 金の投資信託
- 金ETF
- 金鉱株
の4つがあります。
しかしながら、現物は買うのが難しいですし、投資信託はあまり良いものがありません…
筆者としてはこの4つの中でも比較的手軽に投資できる金ETF、金鉱株がおすすめです。
金鉱株とは金の採掘を生業とする企業の株のこと
金ETFに投資する
金ETFの代表的なものには
- GLD
- GLDM
があります。
どちらも、大手のステートストリート社の提供するETFであるため、運用資産も大きく上場廃止リスクが少ない安全な金ETFと言えます。
この金ETFですがその基本的な価格変動は金現物と同じです。
当然、金現物と同様に
「有事の際に価格上昇し、ポートフォリを全体の下落を相殺(軽減)する効果」
も期待できます。
そのため、金ETFは実質的に金現物にお手軽に投資する手段と言えます。

金ETFは実質的にほぼ金。
金鉱株に投資する
金鉱株の代表的なものには
- GOLD(バリックゴールド)
- NEM(ニューモント)
があります。
GOLDはカナダ、NEMはアメリカを代表する金鉱株であり、配当も安定して利回り 1〜3%の水準で出しており、後述の金投資のデメリットを打ち消してくれます。
そして、これらの金鉱株にも、
「有事の際に価格上昇し、ポートフォリを全体の下落を相殺(軽減)する効果」
があります(下グラフ、紫線がNEM、黄線がGOLD)。
金鉱株投資も金投資の1つの有力候補と言えるでしょう。


金鉱株ETFは配当金も狙える。
金鉱株ETF
個別の金鉱株投資することが怖い場合は、金鉱株にまとめて分散投資できる「金鉱株ETF」もおすすめです。
代表的な金鉱株ETFとしては、
- GDX (ヴァンエック金鉱株ETF)
- GDXJ (ヴァンエック・ジュニア・ゴールド・マイナーズE)
があります。
金鉱株ETFも金ETF、金鉱株と同様に「有事の際に価格上昇し、ポートフォリを全体の下落を相殺(軽減)する効果」が期待できます。


分散観点で言うと個別金鉱株よりも金鉱株ETFの方が優れる
金に投資するデメリット・リスク
「有事の際に価格上昇し、ポートフォリを全体の下落を相殺(軽減)する効果」のある金。
しかし、そんな金投資にも、
- 平時のパフォーマンスは株式を下回る。
- 金そのものは何も生み出さない。
というデメリットがあります。
実際、下記のグラフに示すように、平時(コロナショック後)の金(青線)のパフォーマンスは(青枠内)に示すようにSP500(オレンジ線)を下回っています。
(金鉱株GOLD(黄線)も同様、NEWはSP500を上回る。)

平時の際にはSP500の方がリターンが高い。
有事の際に金を仕込むと痛いめに会う。
ただ、平時の金、金鉱株の価格は低いのでこれらを買うチャンスとも言える。

また、「金そのものは何も利益を生み出さない」という性質を持ちます。
ただの金属なので当然ですね。
したがって、「基本的にはリターンを生み出さない」資産とも言えます。
しかし、前述の金鉱株は企業活動をしているため利益を生み出し、配当金や株価の上昇といった形でリターンを生み出してくれます。
そういった点で見ると平時の際には金鉱株に投資に利があるでしょう。

平時のリターンも考えると金鉱株が良い。
平時の際にポートフォリオの5%程度買っておこう。
まとめ
金に投資する方法としては、
- 金ETF(GLD、GLDM)
- 金鉱株(GOLD、NEM)
- 金鉱株ETF(GDX、GDXJ)
がありました。また、金投資には
- 「有事の際に価格上昇し、ポートフォリを全体の下落を相殺(軽減)する」
- 金鉱株は配当金も狙える。
といったメリットがあります。
皆さんがこの記事をきっかけに金投資を初めていただけたら幸いです。
以上、コアラでした。

みんなもポートフォリオに金を入れてみよう。
ただし投資は自己責任。
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