こんにちは! コアラです。
皆さんは「ブロックチェーン」という言葉を聞いたありますか?
聞いたことがあるという人の中にも、
- 結局何なのか分からない。
- 「何がすごいのか」分からない。
- 「なぜ 必要なのか」分からない。
という人は多いのではないででしょうか?
そこで、今回は、
- ブロックチェーンとは何か
- 何がすごいのか
- どのような分野で必要とされているのか
- 関連銘柄には何があるか
について大学院で電気工学を学んだ現役ソフトウェアエンジニアのコアラが解説いたします。
本記事を読んでブロックチェーンに関する知識を習得して、投資に役立てましょう。

「ブロックチェーン」は実はそこまで難しいものではない。
これを気に学んでみよう
※本記事は特定の投資商品の売買の推奨等を目的としたものではありません。
※投資は自己責任でお願いします。
「ブロックチェーン」とは?
ブロックチェーンについて一言でいうと
「データの保存のためのネットワーク技術」
と言えます。
それでは、一体どのようなネットワーク技術なのでしょうか?
下記で解説していきます。
現在のデータ保存は”集中管理”

ブロックチェーンを学ぶ前にまずは、既存のデータ保存技術について学んでいきましょう。
データ保存技術と聞けば難しそうですが、現行のデータ保存技術はそこまで難しいものではなく、
「どこかに置いてあるサーバー(データ保存用PC)に集中保存しているだけ」
というものです。
またこのようなデータ保存法を「集中管理型」といいます。
もちろん、データのバックアップやら避難場所やら色々ありますが基本イメージはこれだけだと思ってください。
ブロックチェーンは「改ざんされないだけ」

現行の
「どこかに置いてあるサーバー(データ保存用PC)に集中保存しているだけ」
だと当然、そのデータが改ざんされる可能性があります。
後述しますが、いくらセキュリティを強化しようと改ざんされる可能性は0にできないというのがIT業界の通説です。
これに対して、
「ブロックチェーン上に保存されているデータは絶対に改ざんできません。」
これはなぜなのでしょうか?
それはブロックチェーンの仕組みにあります。
ブロックチェーンは「ある取引(操作)の履歴を”参加者”全員が記憶しています」。
(厳密には参加者間の前後関係で記憶している。)

参加者とは誰のことかと言うと、ブロチェーンネットワークに参加している人 つまるところ全世界の人たちのことです。
もし仮に、参加者の1人が記憶している履歴を改ざんしても、それが正しい履歴でないことを他の全員が記憶しているためにすぐに訂正されてしまいます。

そのため、ブロックチェーン上のデータを改ざんするには、参加者の過半数(51%)が記憶している履歴を一気に改ざんする必要があります。
現代社会では、参加者の過半数の記憶を改ざんするほど高性能のコンピューターは存在しないため、
「ブロックチェーン上のデータは改ざん不可能である」
と言われています。
嘘のような話ですが、世界全てのPCを総動員してもブロックチェーン上のデータは改ざんできないと言われています。
IT業界では「改ざんされない」ことは常識外れにすごい
もしかすると
「データが改ざんされないことの何がすごいの?」
と思われる人もいると思いますが、実はこれ、エンジニア的に見ると常識ハズレにすごいのです。
後述で、データを改ざんされないことの凄さ、また、改ざんされないことで生まれたビジネスについて解説します。
「全てのデータは改ざんされる」これが今までの”常識”

もしかしたら、
「データを改ざんされないように守るのってそんな難しいの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、現役エンジニアの私から言わせると現行の技術では、
「完全に100%データを改ざんされないようにする」
と言うのは不可能だと考えています。
と言うのも、データを改ざんしようとするハッカー集団の執念とは凄まじいもので、
- 3年以上執拗に攻撃を仕掛けてくる
- 1日に何千通りもの攻撃を仕掛けてくる
- 自分たちでウィルス対策が効かない新型ウィルスを開発する
- 勉強して新攻撃を習得してくる
- 実際に企業に不法侵入する
などを当たり前のようにしてきます。
このハッカーの執念から「データを守りきって保護する」のは極めて大変ですし、それなりのコストがかかります。
このような理由で、「データを改ざんされない」と言うのは非常に凄いことなのです。
そのため、どの企業も「完全にデータも守りきれる」とは言い切れず、「全てのデータは改ざんされる」と言う常識のもとビジネスを組み立ててきたのです。
ブロックチェーンは「芸術」「通貨」「契約」の電子化に必要

前述のような「全てのデータは改ざんされる」と言う常識があるため、いくらセキュリティを強化しても、
「でも、改ざんされるじゃん?」
の一言で電子化が進まないと言う分野が多数ありました。
それが、
- 芸術
- 通貨
- 契約(実際は少し電子化が進む)
の3分野です。
この分野はそれぞれ、
- インターネット上の芸術作品は改ざん・コピペ可能であるのでいくら優れていても価値がない。
- ネット上で発行される通貨なんて改ざんされるから危険である。
- 電子契約はいくらでも改ざんできるので効力は紙に劣る。
などの「改ざんされる」ことに起因する理由だけで電子化が非常に遅れていました。
しかし、「改ざんされないブロックチェーン」の登場でこの3分野の電子化ビジネスが急速に発展しています。
下記で、これら3分野の電子化サービスと関連銘柄について解説します。
「改ざん」されないことで生まれたサービスと関連銘柄
仮想通貨とCoinBase(COIN)

もっとも代表的なブロックチェーンの応用例と言えば「仮想通貨」でしょう。
「仮想通貨」とはブロックチェーン上で発行される通貨のことです。
ブロックチェーン上で発行することで改ざんの可能性をなくしその価値を保証しているので「仮想通貨」は現実の通貨と同じ価値を持つとされ、次世代の通貨として期待されています。
(もちろん、問題もあります)
この仮想通貨の関連身柄として注目されているのが「Coinbase(COIN)」です。
「Coinbase」は米国最大の仮想通貨の取引所を運営しています。
取引所というのは主に仮想通貨の売買を仲介する所であり、Coinbaseは仮想通貨の売買を仲介することで手数料を得るというビジネスを展開しています。
Coinbaseは日本でも仮想通貨取引用のアプリを提供しています。
興味のある方はインストールしてみてはいかがでしょうか
また、Coinbaseは「仮想通貨の発展と世界への普及に貢献する」というビジョンを持っており、販売所だけでなく、
- 仮想通貨に関する教育コンテンツの配信
- 法人向けに仮想通貨を安全に保存するサービス
- 仮想通貨に対応したクレジットカードの発行
など仮想通貨に関するビジネスを幅広く手がけています。
以上の点から、「Coinbase」は仮想通貨の発展により大きな恩恵を受けるブロックチェーン代表銘柄であると言えるでしょう。
電子の芸術 「NFT」とCoinBase(COIN)

前述の通り、ブロックチェーンの登場によりネット上での価値が認められた分野に「芸術」がありましたね。
一般的にブロックチェーン上で発行された改ざん不可能なデータのことを、
「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」
と言います。
言葉は難しいですが、要は「コピペ不可能で唯一の価値が認めらたデータ」ということです。
この「NFT」ですが「価値の保存が重要な分野である芸術、音楽」の分野と非常に相性がよく、すでに多数の有名アーティストたちが自分の作品を「NFT化」し販売しています。
まさに、ブロックチェーンは芸術の電子化を劇的に進めたと言えるでしょう。
さて、前述でご紹介した「Coinbase(COIN)」ですが、実はNFT発行サービスも提供予定です。
仮想通貨だけでなく、NFTも手がける「Coinbase」は大注目のブロックチェーン銘柄とも言えますね。
電子契約書の「弁護士ドットコム(6027)」

日本でブロックチェーンを活用した電子契約ビジネスの先駆けになりそうなのが「弁護士ドットコム(6027)」です。
弁護士ドットコムは、
『インターネットメディア事業を運営し、弁護士マーケティング支援サービス、有料会員サービス、税理士マーケティング支援サービスなどを行う』
(引用:BloomBerg)
という会社であり、2020年に「LayerX」というブロックチェーン開発会社と業務提携を発表しました。
弁護士ドットコムは法律という契約が最重視される分野でブロックチェーンを活用した第一人者になるかもしれません。今後の動きに注目したい銘柄です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブロックチェーンの最大の特徴は「改ざんされない」ことであり、逆に言えばそれ以外は普通のネットワークと変わりありません。
しかし、その「改ざんされない」という特徴のおかげでブロックチェーンを中心として様々な分野が急速に発展しており、今後の社会にとっては必須技術であると言えるでしょう。
この記事が、皆さんもブロックチェーン銘柄を探しに役立てば幸いです。

ブロックチェーン は今後必須の技術となる。
個人的にはその重要度は「AI」を上回ると見ている
以上、コアラでした。
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